退去時に「入居前からあった傷」で費用を請求されるトラブルは、入居時の記録がないことが原因です。国土交通省のガイドラインも、入居時の損耗の記録を推奨しています。鍵を受け取ったその日に、次の手順を行ってください。
入居時チェックの手順
- 荷物を入れる前に、全部屋を空の状態で確認する
- 「室内状況確認書(入居時チェックシート)」が用意されている物件では、その場で記入し管理会社と共有する
- 壁・床の傷、設備の動作(給湯器、エアコン、換気扇、水回り)を一通り確認する
- 気になる点は発見から数日以内に、写真付きで管理会社へ書面(メール)で伝える
写真の撮り方
- 傷のある場所は「部屋全体の引きの写真」と「傷の寄りの写真」の2枚セットで撮る
- 寄りの写真にはメジャーやコインを一緒に写し、傷の大きさが分かるようにする
- スマートフォンの撮影日時データはそのまま保持し、編集しない
- 写真はクラウドにも保存し、退去時まで消さない
記録が効く場面
原状回復の費用負担は「入居時になかった損耗」が前提です。入居時の写真と確認書があれば、退去立会いの際に根拠を持って話ができます。反対に、入居後に発見した傷を放置すると「入居後の傷」とみなされやすくなります。
よくある質問
Q. 確認書の用意がない物件ではどう記録すればいいですか?
自分で一覧表を作り、写真と一緒に管理会社へメールで送れば記録として残ります。送信したメール自体が日時証明になります。
監修: 現役不動産エージェント(東京23区の賃貸担当)。本記事は国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に基づく一般的な説明です。