敷金・礼金なしの物件は初期費用が下がって見えますが、「2年間でいくら払うか」で比べると通常の物件より高くなるケースがあります。見るべきは初期費用ではなく総支払額です。
ゼロゼロ物件で注意すべき3点
- 短期解約違約金: 1年未満の解約で家賃1〜2か月分などの違約金が特約に付くことが多い
- 家賃自体の設定: 周辺相場より家賃が高めに設定され、差額が敷金・礼金の代わりになっていることがある
- 退去時の原状回復: 敷金がないため、原状回復費用は退去時に現金で請求される(相殺できない)
2年間の総支払額で比べる(試算例)
| A: ゼロゼロ物件 | B: 通常物件 | |
|---|---|---|
| 家賃 | 7.5万円 | 7万円 |
| 敷金・礼金 | 0円 | 14万円(各1か月) |
| その他の初期費用※ | 約21万円 | 約19万円 |
| 2年間の家賃合計 | 180万円 | 168万円 |
| 2年総支払額の目安 | 約201万円 | 約201万円 |
※仲介手数料・前家賃・保証会社料・鍵交換代・火災保険などの合計目安。敷金は退去時の精算対象のため、Bでは返還分を考慮していません(返還されればBがさらに有利になります)。あくまで一例で、物件ごとの条件確認が必要です。
ゼロゼロが向いているケース
- 手元資金が少なく、初期費用をとにかく抑えたい
- 2年以上住む予定がはっきりしている(違約金の期間を過ぎる)
- 家賃が周辺相場と比べて高くないことを確認できている
よくある質問
Q. 敷金がないと退去費用はどうなりますか?
原状回復費用は退去時に請求されます。国土交通省「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では、通常の使用による損耗や経年変化は貸主負担が原則です。精算書の内訳は必ず確認してください。
監修: 現役不動産エージェント(東京23区の賃貸担当)。試算は一般的な目安であり、個別の物件条件を保証するものではありません。